残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

着物の種類について勉強したでござる。

まず参考にしたurl
http://www.kimonodaijiten.jp/dictionary/index.html
http://www.so-bien.com/kimono/50on/yagyo/yu/
http://iroha-japan.net/iroha/B01_clothes/10_tsumugi.html
http://kbr.seesaa.net/article/140653587.html

糸の種類

正絹(しょうけん) 蚕の繭。シルク。生糸(きいと)の段階ではセリシン系タンパク質の鞘をもつフィブロイン系タンパク質繊維。染め・織りのどこかの段階で湯による練り・精錬の工程をいれてセリシンをはずすことで特徴を出すことができ、そのため生地の種類が多い。
羊毛(ようもう)、ウール 羊の毛。ケラチン系タンパク質。アンゴラウールは兎、アルパカウールはアルパカの毛。
木綿(もめん) "木綿の実(=綿花)の殻の外に生える繊維。セルロース系多糖類。
"
麻(あさ) 麻(苧麻:ちょまや大麻など)の茎の繊維。セルロース系多糖類。木綿より古くから存在。大麻は栽培規制があるが禁止ではない。セルロースが結晶するため熱伝導率が高く涼しい生地になる。 "http://asafuku.net/?p=1924
http://www.kanshin.jp/kimono/index.php3?mode=keyword&id=613785&msg=all"
ポリエステル 化学繊維。ポリエステル高分子だがフリースのPETとは少し違うことも多い。安価で水洗いにも汚れにも最強を誇るが、扱いを間違えると黄変・黒ずみの可能性も。裏地や襦袢はたいていこれ。
金糸 昔は金の糸だったが今は金を蒸着したプラスチックを細く切って使う。水、溶媒に非常に弱いため洗濯不可能。

古い順にいうと 絹・麻→木綿→ウール→ポリエステル

染め技法

友禅染 京都で生産される輪郭にのりをおいたあと手描き後染めされる生地。型友禅もある。ノリを型でそめて手がきする型糸目も。
型染 ステンシルと同じ原理。渋紙で防染。紅型(びんがた、沖縄の型染)、江戸小紋など
伊勢型 江戸小紋江戸城の裃)用の細かい型。鮫小紋、通し、行儀、胡麻、毛萬筋
"絞り染め
(纐纈・こうけち)
" "糸で縛ることで防染する。英語でタイダイとも。蜘蛛の巣、ひびわれのような大柄もある。凹凸がのこる。産地は有松・鳴海絞りなど。柄は巻き上げ絞り、手蜘蛛絞り、疋田絞り、縫い締め絞り、鹿の子絞り、三浦絞り、帽子絞り、桶絞りなど。
裏地をつけるので秋冬向きだが浴衣にも。かわかすときまな板にまきつけ「幅を出す」。"
"ろうけつ染め
(臈纈・ろうけち)
" ろうで防水しておくことで白抜きする。友禅も輪郭部にこれを使用している。
夾纈(きょうけち) 板で挟んで防染する。
ぼかし染め
色無地
http://ommki.com/news/archives/139

織りの着物の生地種類

先染めである。


紬(つむぎ) シルク。めっちゃ固い。ボコボコした節の糸をつかうので無骨な感じ(禁止令逃れの絹)だが今は高い。メンテは楽。セリシンを取らない撚り糸で織る。緻密で生地が硬い。カジュアル、街着向け。ラフ。結城紬大島紬は高級品。米沢紬(米織/米沢琉球紬)・上田紬・郡上紬・塩沢紬など…カジュアルな格子柄や縞模様。色無地の一つ紋ならフォーマルにも。
お召(おめし) シルク。縮緬の一種。先練りしてセリシンをとったあとあらためて糊付けし撚って織って糊を洗う。すこししぼがありしわしわ、ぼこぼこしているがツヤもある。縞お召が正装につかえる。命名は十一代将軍家斉が好んだことから。産地は西陣、白鷹、塩沢。模様をいれるときは絣(矢羽根絣、矢絣)、タチワキ、井桁など絣型。縞お召は柳条縮緬。水でシボがうしなわれるがアイロンをかけてもどる場合も?
羽二重(はぶたえ) シルク。お召の一種で、高級品。半練糸(セリシンを半分しか取り除かない)。艶があるが、水滴でシミになりやすくデリケート。白無地、黒無地が多い。
ウール 制服用のサマーウール(サージ)など。
木綿 浴衣用。産地は知多木綿など。薩摩絣は上質な綿織物。遠州綿紬もある。
小千谷縮は苧麻の紡績糸を用い比較的安価、越後上布会津上布、能登上布、宮古上布、八重山上布などは手積み(てうみ)。
"絽・紗・羅
(ろ・しゃ・ら)
" 搦み織(からみおり)の一種で、白いレースカーテンみたいにすけてる。夏物単衣向き
目が荒いので単衣につかうことはなく、コート、帯地(八寸名古屋帯)に。
金襴(きんらん) 金箔・金糸をいれたもの。刺繍でいれることもあるし織りで入れることもある。帯に多い
緞子(どんす) ダマスク織りと同じ。繻子織り(ひっかかりやすいヤツ)の裏組織で地模様をつけたもの、ものすごくどっしりする。絨毯とかカバンだよね。最初から練糸を使うのでリンズより密で重い。

染の着物の生地種類

後染めである。生地が薄い。やわらかものとも呼ばれる。高価になる傾向がある。
染め

綸子(りんず) シルク。セリシンのついている生糸で緞子(しゅすおりに地紋=地模様が入ったもの)をおったあと精錬して地紋が目立ちにくくやわらかくなったもの。長襦袢、伊達襟にもつかわれる。縮緬とちがって撚り(糸のねじり)をかけない。テカりで表現された地紋があればリンズ。
紗綾(さあや) 卍(まんじ)を斜めにくずして連続模様にしたもの。リンズの地紋によくつかわれる。
本紋 紗綾に四君子の蘭と菊の柄。紗綾はリンズにとても多い。
繻子(しゅす、朱子織り) シルク。サテンと同じ。テカる。
縮緬(ちりめん) シルク。撚りを強くかけて織り、精錬でセリシンを取ると、織り上がったものはやわらかいのにぼこぼこする(=しぼ)。紙でいうとマットというかエンボス。

後染めの着物の用途別種類

留袖(とめそで) "江戸褄模様(上半身は無地、裾に模様が入る)、絵羽模様(柄がつながる)。
冠婚用なので、吉祥文様、有職文様など格調高い模様が描かれる。"
訪問着 留袖と同様に縫い目にまたがって模様が描かれる「絵羽模様」だが、衿、胸、肩袖などの上半身にも模様が入るのが特徴。
付下(つけさげ) 奢侈禁止令贅沢禁止令)下の略式訪問着。模様はつながらないが反物ごとの模様に上下はある。
小紋 型染めのパターン、模様に上下がない。もとは大パターンは大紋、中パターンは中紋だったが今は総称小紋
喪服 黒無地五つ紋。別名「黒紋付、石持(こくもち)」羽二重は光沢があるので縮緬が最近の流行。 http://www.ykya.co.jp/ykh/ykhtale/18kokumoti.htm
http://ommki.com/news/archives/142


染めの着物に織りの帯、織りの着物に染めの帯 という原則がある

モチーフ

日常使いモチーフ
道具 源氏香、かんざし
動物 兎、雀
草花 唐花、唐草(空想)、
幾何文様 縞、格子、市松、七宝繋ぎ、青海(せいがい)波、籠目(かごめ)
海外から輸入 オリエンタル文様、コプト文様、更紗文様
めでたい 吉祥文様 "中国系:龍や鳳凰、雲気、鶴、亀、松竹梅、含綬鳥、花喰鳥
和風:鶴亀、桃、菊、熨斗、兎などは長寿、葡萄、瓜、唐子などは子孫繁栄、桐、麻、竹などは成長祈願、七宝、宝船、扇などは栄達、琵琶、藤、鯉、鶏などは昇進、鴛鴦、相生の松、貝などは夫婦円満、雪輪、雀などは豊作、薬玉、瓢箪などは健康を意味"
有職文様(ゆうそくもんよう) 鳳凰(ほうおう)紋、雲鶴(うんかく)紋、立湧(たてわく)紋、菱(ひし)紋など

織方の名称として『つづれ』『すくい』『佐賀錦』『しょうは』『唐織』、生地により『縮緬』『塩瀬』『紬』など数え切れないほどの名称

名古屋帯 "1.途中まで半分におって縫い付け、四寸幅にしてある便利な帯。名古屋仕立て。
2.一重太鼓用の九尺五寸(360センチ)の帯。"
八寸名古屋帯 帯芯がない。縫い代がなく垂れ(両端)をかがるだけ。袋帯でない。
九寸名古屋帯 帯芯をつかう。五分ずつ縫い代を折込んで鯨尺八寸に仕立てる袋帯型。
袋帯 二重太鼓ができる一条八寸(410センチ)や430センチ以上。芯が入っているし、重い!染帯の代名詞
半幅帯袋帯とも。織り帯が多い。
フォーマルさ "袋帯→名古屋→半幅帯、織帯→染帯
袋帯→織名古屋→染帯" http://www.ykya.co.jp/ykh/ykhtale/19Qsun.htm
染帯 先に織って後染めし、芯をいれて袋に仕立てる。袋帯や名古屋九寸帯が含まれる。生地は塩瀬生地、ちりめん生地
織り帯 先に染めて織って仕立てる。産地は西陣、博多献上(桐生) "http://www.bbth.co.jp/kisste/post-2425/
http://chikuzen.co.jp/hakataori/presentation/"

丸帯 総模様の袋帯。花魁。重厚すぎる。格式トップ、重さもごわつきもトップ。
角帯 兵児帯より格式がたかい。博多織、紬、絽、緞子、麻など、幅10センチ。お相撲さん、旅館の浴衣。
兵児帯(ファブリック帯) マフラーみたいなただの布。おなかが減ると下がってくるのが悩みのたね。 "http://kururi.net/book/fablic/fablic0218.html
http://plaza.rakuten.co.jp/tikutikukimono/diary/200906110000/"

その他のアクセサリー

肌襦袢 肌着。
長襦袢 シャツ。
半衿 長襦袢にぬいつけます http://www.wanocoto.com/column/kimono/index.html
帯揚 帯の上の端にまきつけるふわっとしたおしゃれ布。スカーフっぽい
帯締め お太鼓をささえたりする紐。真田紐とか。房がついている。
コーリンベルト 合わせがひらかないようにする。脇の下のアキを通して逆の合わせをつかんでくれる
帯枕

履物 草履、下駄、編み上げブーツなど

羽織

コートの形

道中着 略式
道行き 一般的、矩形
へちま襟
千代田襟 yな襟
着物襟
羽織 室内でも着られる
http://www.s-kimono.jp/hpgen/HPB/entries/9.html

これだけ勉強してもよくわからない。今日買った古着の着物はいったいなんだったんだろう。染は色無地、生地は正絹とあったが綸子かお召か?、模様は地紋が小紋っぽい上下のない総柄のやつ。
それと半幅帯(端の始末が溶接だったのでポリエステルっぽい)。
 
見分けるチェックりすと

  • ウール、木綿、麻はわりと珍しい。木綿の場合薩摩絣、麻の場合は上布、小千谷ちぢみ、などとあれば銘品。普通に古着屋に流れることは少ない。
  • ポリエステルは万能。ユニクロしまむらで売ってるレベル^^

 

  • 金糸銀糸が入ってる→たぶん友禅の高級品
  • 艶がある、テカってる→綸子
  • テカリとマットで模様になってる→緞子、綸子
  • タイダイ柄→絞り染め
  • タイダイじゃないけどしわしわマット→縮緬、お召、羽二重
  • よく見ると糸に細い太いのむらがある硬めの織り→紬

 
軽くて丈夫な制服みたいなコンサージのサマーウールの着物がほしいなあ。
きものの着付けとお手入れがわかる本 いちばんやさしい (PHPビジュアル実用books)が役立ちそう。