残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

プロメアネタバレ感想

※2019/6/16追記:プロメア二回目みたのを伏せったーにいれてました
※2022/1/27追記:もうDVD発売したし伏せったーから出しましたが一部弱者に配慮のない表現がありますので誤解なきよう。刺さりそうなかたは読まないでください。


プロメアについてのネタバレ感想(1回め)
 
なんかこう複雑なんだよね、最初にトリガー(当時はガイナ)スタッフのつくったグレンラガン知っちゃってるから。
そういう人の語る話なので未観の方はもちろん、トリガーの来歴とかどうでもいいです、今ぽんとうまれた天才児であるプロメアの話しようぜっていう人はよまないほうがいいやつですよ、あとほんまちょっとでもマイナス意見がいやならよまないで(免責)。
 
もちろんプロメア見て最高だったし、おもしろかったし、気になる設定上の破綻も1つもなく、ジェットコースター味もロマンス味もあり、声優さんの使い所も一切きっちりつかいこなしつづけており間違えておらず、それどころか俳優系声優さんの新たな血を万全に活かしきっており、作画最高だし。
監督少し痩せた?髪切った?だし、脚本と監督の眉毛が▷っぽいとこがもう10年前からずっと大好きで舞台挨拶中継でおもわず2人の名前呼びそうになったし、グラデーションボーイは相変わらずセンスと髪型と二の腕が素敵だし(←この3つは完全なる余談かつ私的感情である、しかし今の私がショタ萌でも二次元男性萌でもないことの証明にはなろうかと思う)
ガロ最高で仲間最高でラスボス最低で見た後すっきり。なんなら初回おまけの前日談も最高。
 
グレンラガン仲間で「グレンラガンを知らない状態にもどってもう一度見たいという願いを叶えてくれたのがこれだ(意訳)」という感想があって、一部はたしかにそうなんだけど、やっぱりどうしても知らなくはなれてなかったので悔しい、そんな話になってしまうと思う。はいこれからもっとネタバレ言うぞ、2作品同時ネタバレだぞ、おかえりはグーグルへでもどうぞ。
 
グレンラガンのあとトリガーつながりで見たパンストもキルラキルもルル子もインフェルノもにんさつもたいていはおもしろかったし、自分はトリガーの文脈、トリガーの作法に慣れ親しみすぎてしまった。(ごめんグリッドマンまだみれてなかった)
 
あの伝説のグレンラガンのテレビ編は見てて衝撃も受けたしぼろぼろ泣いたし(でもゆうても全編通してみたのは3回くらいかもしれないな)それを映画2本にまとめた紅蓮編螺厳編はぽろりって感じで、えっこの程度って逆にびっくりしたとこもあった(お仲間はわんわんないていた)
それでもグレンラガンは私の人生に深く染み込んでしまったので、体がよわっちいながら筋肉を鍛えようと控えめジムにいってるときは胸筋きたえながら頭のなかではカミナが毎度あの大太刀を抜刀してる、極東方面隊長もヨーコも見てるぜとおもいながら必死で大胸筋増やしてる。(バイセップトライセップのときにグラデーションボーイまではあんまり思い出してない)
プロメアは泣かなかったな、そもそもそういう話にできているわけではないし、初見なのにみたことがありすぎた 僕らは深掘りしすぎてしまって薫陶されすぎてしまったんだ。
そもそも1話22分として26話ぶんのグレンラガンと5話ぶんのプロメアを重ねてみてはいけないわけなんだけれども。
むしろ26話あったからってなんで少年がロボットに乗るアニメ見て今やショタ趣味でもないおばちゃんがぼろぼろないてたんだっていうほうが世間からみておかしいかもしれないよな? でもグレンラガンはそういうアレなんだよそういう・・名前の与えられたキャラクターがみんな生きてた、仕方がない。
プロメアを見れば主人公のガロかっこいいよ、かっこいいにきまってるじゃん、だってあんなにカミナに似ている。めちゃくちゃ動くにきまってるし口上言うに決まってるし上半身ハダカで墨が入ってるにきまっている。カミナの遺伝子持ちでカミナの後継者なんだ。だれに言われなくてもきっとまたファンダムでキャラとしての厚みを増していくに違いない。
リオはポスターで見てるときの髪型はパッと見キルラの皐月のママンぽいなっておもった、胸のない女性でもおかしくないがみたらしっかり男性だった。この広がりボブに首までくる黒服の清楚出すのが以前からずっとうめえよなトリガー、見たあとはもうジョーイジョーンズ感ありでしたね、俺がショタならオチてた、あぶないところだったふーっ(とかいうやつはたいていおちてる)
「リオとガロがかわいすぎる」と問題の例のシーンでなぜか脳裏にショコラ・ショコラ、と流れつつ全くショコラじゃない水槽が見えてしまったのはご愛嬌 なぜ同一作品とはいえ別のシーンがいっしょくたになってしまうのか・・なんだこのボケ老人の感想は 
BGMといえばたぶん(移動せざるをえなくなったBGMを見つけるぞと意識していられたのがそのあたりまでだったせいか)最初のほうのリオの大勢つれた逃避行にガロがくるあたりの音楽が移動したのかなと思った
  
さあボス。そうボスだ。それが問題だ、自分は悪役ボスにむしろ思い入れしてしまう人間だからだ。グレンラガンでも後ろ向きで縛られるのが大好きな中ボスにどうしても一番人間味を感じた。
人間味。それは罪と贖罪だ。
ここの説明はちょっとまとまっていえてない。ヤバいネタバレを板野サーカス的に回避できる自信もないけどトライしてみよう。
 
・この映画の最初は「炎上」というバーニッシュ誕生から始まる。炎上はヤングロージェノムの受けた洗礼である隕石とは少し違う(画面上は多少似ているけれども)。というか、わりとわかりやすい現実にあるネット炎上の比喩で、ちょうど増田で痴漢に安全ピン(正当防衛)はありかなしかで3~4日くらい長引いて議論?炎上?してるときになぜかプロメアが公開されてしまってまさかステマではなかろうけどあまりにも自分にタイミングがよくてドキッときてしまった。(作中にでてくる炎上は痴漢ではなく満員電車でのトラブル)バーニッシュ誕生=現実でのネット炎上は本当にだれでも起こし得る。1人や2人でもちょっとネット適性があってしつこく同じ誤謬を繰り返せばいいだけ。
・プロメアというタイトル。これでロボットアニメから脱出できてる気がする。でもプロメアにはアンスパのような意味づけはあたえらえない。アンスパ、というタイトルのグレンラガンなんてたぶん見なかっただろうな。グレンラガンの壁は1枚ではなかったわけだし。
・というわけで今回は中ボスも大ボスもあわせて1体しかいなかったわけなんだけれども、どうしても笑いのめせない。そういうようにつくってあるんだろう。声あててるのは人気の人だし、必殺技の名前(あの手書き風赤フォント)が呆れるほど愚直だし、最後のつぶやきや末路がアレだし。
手段がグレンでいう後ろ向きで縛られやすい人とほぼ同じだし動機も表面上は人助けということで似ている。根底はちょっと違う、けど解釈によっては同じかもしれない、どちらも人間なんだから名誉欲、支配欲、計算通りに行ったという因果達成欲、運試し欲みたいなのはあると思う。そこでいざというときは自己犠牲を見ていたのかどうか、(←うがちすぎかもと思いながら一度そう思うとそうとしか思えなくなるやつなのであえて書きませんけどツイッターでも言ってる人はいた)この2人やはり似ている?
・そのプロメア唯一の敵がやはり割と最初の方でおとなしい市民個人を相手に「裁判」を持ち出す。「裁判」なんて、「司法」なんてお気持ちなんだ、というのもグレンにもあったし、今まさに痴漢を訴える女性そのものを炎上させたいミソジニー増田が主張していることなんだよな。そもそもは乗車率高すぎる満員電車(電鉄会社が運営している)や痴漢(男性も女性もいる)が被害者(男性も女性もいる)を苦しめているのが炎上原因なのに、あえてシステムではなく目立つ個人にターゲットしてさあ個別撃破だ!ってやるのがネット炎上の手法なのよな。そういうとこから「人は燃やさない」リオくんが出てきてしまうのが解せぬというか、そこでようやく現世を忘れて安心して作劇に入り込めるわけだけど。
グレンにしろプロメアにしろ、ボスは多数決どころかほぼ1人決でお気持ちを通す道具に司法をつかっていた(使える見通しがあった)けれども、多数決であっても危うさは現実も同じことという指摘か。
でもさ、若い人選挙いくかどうか知らないけど、法律つくって司法を変えることはできるんだよね、もちろんそれをテーマにいれてしまうと冗長であり、ここで裁判という言葉がでてくるだけでもトリガー宇宙はまともだと思うけれど、なんか余計な刷り込みになってるんじゃないかという気もする、バーニッシュの物語を見て現実にもどりバーニッシュになれなかった人たちは一体どうするんだ、という・・・自分は螺旋族になれなかったけどそれでもうしろむきで弱かった生き物を通じて宇宙いっぱいの螺旋の仲間とつながれたけど、今のひとは刷り込みによわくて、そもそもグーグルに打ち込むべき質問さえ知らない。
・メガネっ子には姉妹がいるのだ、これはトリガー宇宙の法則なのだ。メガネっ子は観察者であり裁定者である。かなり貴重なツッコミ役でもある。しかし現実にはメガネっ子はもういないのではないかとも思う。みんな使い捨てコンタクトにして髪の毛を巻いて婚活に出かけていく(語弊!)。
デウス・エクス・マキナって演劇畑の人が使うのって、ゲームやラノベ中二病的につかわれるのとはちょっと違う意味合いがありそう? 「機械仕掛けの神」と直訳すればかっこいいけど「=ご都合主義だな(byFGOアンデルセン)」みたいな意味なんだよねたしか
 
一番もう一度みてみたいのはだから自分にとってはまたもや大ボスなんだよね。カミナこそ自分にとっての神的なものということはわかりきっている。主人公補正がツヨすぎる。で、むしろカミナというクズになり得ないキャラ、のあとつぎであるガロ、を相手に一歩もひかなかったボスに対してもう一度丹念に検証してみたいというか、どうだったんだろうという。
後ろ向きキャラに天罰がなく容姿も声も違っていたとしても自分は好きになれるのか、それともクズ主張と切り捨てるのかをもういちど確認しないと、わたしは以前のあの子に対してずっと単なるモンペというか私物化を試みてただけみたいじゃないか。私が今回のボスのほうがより大きく間違っていると感じるのならそれがどこかをぜひ自分の中から発掘したい。それはきっととてもむずかしいことだ。でも難しいことを考えるのはいいことなのだ。
  
それはそうとリオはかわいいからもう一度見たいですけど暇がとれるかわからん、猛暑でクーラー壊れとるとか死活問題やねん
 
・・・そんなくよくよ観劇者とは別におもしろさはちゃんとおもしろいのでみんなプロメアみてくれよな!
じゃあね!
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追記 トリガーナイトで歩く公式さんから「その後の2人(ボスとラスボス)」をきくことができたとグレン時代のお仲間さんから伝え聞きました。もちろん伝聞なので正確なお答えではないんですが、ずいぶんと腹落ちしましたのでリオ編を行ける日を楽しみにしております。(たぶんまた明日夜回にでもいきます)
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ちょっとたてこんでいたのでようやく2回めのプロメア決めてきたんで思い切りネタバレで感想書きたいのでふせったー。
リオ編の紙もIDカードも配布終了してた。 これで応援上映いったら配布されてたとかだと泣くよマジで

・1回めの鑑賞では後半どうしてもグレン味がかぶさってしまって驚いてる間にストーリーがずんずん流れちゃってたけど今回は相当冷静にみれました。レスキューの部、龍の部、開墾の部、プロメアの部でやっぱりおおわけ4部構成なんだなっておもった(やっぱりってのはグレンラガン基準)んだけど、アニメのジャンルさえ違うんじゃないか(メカアニメ→超能力アニメ→メカアニメ→異星人アニメかな)(最初はあの助けるぜパンチ前後でグレン2部と3部くらいの違いがある程度にしかわからなかったけど)。そこを全部貫くガロという存在に謎というか焦点がもどってきた。
・スタッフスクロールのすしおさん表記が出現数おおすぎとおもったけどやっぱり部が4つにわかれてて最初のAパートとさいごDパートがすしお作監だからか!(うろおぼえ)
中島かずきさんも大事だから映画の冒頭とスタッフスクロールで二回ずつはいうよね(はっきりおぼえてる)原作と脚本!
・一回目に期待が高すぎて冒頭ものすごい集中してみてたらしく冒頭が長い気がしていたんだけど、二回目みてたらそんなに長いシーンじゃなかった。1回めのわたしが怖い(というか映画が久しぶりすぎ)
・とにかく4部をつなぐガロがすごいという話とクレイがまたすごいという話に(私のなかでは)なりました。リオはもうかわいさの権化。これサビだからまたあとで。
・申し訳ないけど、作画の話で、画面がパカパカ切り替わるやつ(場面転換)自分個人的に苦手。あの牢屋ドアのマークとレスキューのマークが交互に出るとことか。あと中割枚数のことで、「そんな装甲は紙同然(うろおぼえ)」のちょっとあと?にコクピット?だかなんだかわからないのがみえてるとこもパカついてわからん・・・。他のアクションアニメでもそうだが中割足りないとこに「おばけ」的ブレをいれてほしい。作画崩壊とかいわないから、ただでさえ動体視力ない人を助けてほしい!
・ネットの噂で「ディスク販売が遅れる」とか「ないらしい」とか伝わってますが、こんなすごいの売らないわけないとおもってる。で遅れる理由はTVシリーズ化する妄想して(そのTVシリーズのボックスにおまけのパイロット版として映画がつくとかどうですかね)、そのテレビで6話までは超がんばってるとおもうレミーが描写される(予定)のでレミーとだれかの薄い本がみてみたいぞジタバタってなるとこまで3分で妄想した。ガロ編ェ
・顔芸キャラが好き。最後のヴァルカンとか、最初のほうでガロとしゃべってヴァルカンの顔がもう画面いっぱいに映るシーンありましたな。あとやられたガロのシーンとかも。個人的に勝手に顔芸って呼んでるんですが、自分、顔芸や衣装替えが多いキャラのことがすごく好きになる傾向があるみたいで(シモンの衣装着替えはたしか合計12着だったっけ)、顔や衣装は人格を表すからあたりまえか。リオが中盤にやる龍の中にいる黒いリオのシーンはもう超絶すき。あとバーニッシュの鎧のバイザーちょっと開くやつはロマンだし。連続してるけど連続しすぎない人格の表現が好きなのかな、クレイ(ある意味キタンを超えたかも、髪も伸びるってものだ)もイグニス(ヴァルカンか逮捕報告で目チラ)もアイナ(氷上シーンのアレ)も、、やっぱ顔芸こそキャラクター描写なのだ(自分の中で)顔芸はよさ。繰り返される額と額シーン、拳と拳シーン、接吻シーンもよい。
・3Dまわりこみ撮影が美しいシーンがある、クレイが多いがガロにもある。これも良い。
・1回めの感想も書いたがネット炎上はこの映画でのやっぱり隠しテーマだと思う。前回はやっぱり冒頭がまず炎上でリオで離陸したとしか覚えてなかったけど、今回みて、ネット世代をおもいだしたシーンを追加で挙げるなら、洞窟でのリオとガロの会話。距離感ゼロでの煽り、無知への哀れみで視聴者=ガロに真実をわからせる最短の手数をとってるのが非常にネット世代(もっというとナチュラルボーン炎上者。まあ炎上してますし)ぽくみえる。もちろん、個人的にうまがあってる今のヒトってだけなのかも。
・それでいうとやっぱりクレイって最大の炎上者なんだよね、彼は個人的体験として「バーニッシュ能力(生きる上に不随意を起こすハードルである身体的?障害)がある」ことにものすごく足を引っ張られた体験をもっていて、それでみんなが障害をうけいれられるようにしようと努力するときに、他人も自分とおなじくらい苦労する(しなければならない)ことを前提にしてしまうタイプの有能かつ努力家な炎上者。私は個人的にそれをカンダタ思考と呼んでいる(芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の主人公)。カンダタ思考を正当なものとして表面に出していくことは最も簡単な炎上の手段(ヘリクツ)で、しかし本人にとってはやむを得ない業でもある。
・クレイの左腕が義手ってことも知ってて最初からみなおしたらいろいろわかった、体幹ノーアクションで手だけでガロ天井近くまでぶっとばせるってすげー義手なんだ(運動量保存則は気にしないよw)。「来いマッドバーニッシュ」でその左手から煙?炎の予兆が出るシーン、闇に目を開くシーン。あの義手にもきっとロマン?炎コントロールに関するからくりがありそう。
・クレイからみるとガロは「ふつう」。ふつう=努力せずに強くあれる存在。それが近くにあってどんどん強さを証明していくのは当然目障りだっただろう。っていうか螺旋力とか気合とかいうワードなしに「守る!」と叫ぶだけで強いのはやっぱり視聴者にだって意味はよくわからない。レスキュー『隊』(たとえばアイナやルチア)やリオの助けがあったからだけでもない(だってリオが龍の目にいるときだってヴァルカンがまぶたでやられた目玉をいきなりぶち抜ける強さがあるのはよくわからない)。物語上は個人的おもいこみにも、たとえばメ組・の組だったりマトイデッカーだったり(纏というのはキルラでは名字でしたが)にすることで強さを引き出してはいる。主人公補正の理屈付けによくある「苦労を知らない育ちというのも天真爛漫な強さになる」、とありきたりなものでもなく、博士の「そこにいたから」が一番しっくりくる(「特異点」でさえない)し、「ヒト全体への応援」として一番自分にはうけいれやすい。「そこにいたから」電車や橋で始まる炎上、「そこにいたから」火を消しとめヒーローとなる運命。まあトリガーですから!
・クレイ最後のシーン「よけいなことを」。これも自己という重い業に長く苦しんで正面からとりくむことを生きがいにしていたバーニッシュ(障害者)にとって明日からあなたやみんなのその障害がなくなりますっていわれたときにすごく当たり前の反応のような気がする。 他人からはどう理解しようもない苦い「よけいなことを」がわりと好き。すぐにはようやく荷が降りたとはならない、なれないよなあ。適応能力の大半を使い果たしたあとで。このへんはこじつけっぽくもあるしちがってたらすみませんと土下座する所存。
・裏切りじいさん(顔芸派)も本当にな・・
 
・とにかく「助けるぜパンチ」からのガロの腹のうごきなどはめちゃ美しい大好きなトリガーだ。そしてみなで夕焼けをみる。(ネット)炎上でこんなに美しいものを壊そうとしたのだ、移民船(ネット)のなかには懐かしい世界なんてもうないよ、というメッセージのようにみえる。懐かしい世界、ここにいることをもっと大事にしようよと。(プロメアが去るシーンにはジブリみか新海みさえ感じてしまう。土下座)
・もうクレイとロシウはさほど似て見えない。いややっぱり似てるとこたくさんある、ピロ毛、白のピラピラついた服、スタンドカラー、宇宙船、選民、裁判、などなど。あとは自他ともに死がちかいところ(物語に登場したときには覚悟をもってる、すぐ覚悟しがちにみえるとこ)が一番か。タナトス?に魅入られた人種ということでは似てるけど、本人の中での出発点と経過が非常に似ていても到達点はかなり違う気がする。ロシウは作中で過ちを悔いたあと2つ~3つのものに救われている(それでも未来を背負わされてしまって顎とかかみしめすぎる以上救われきれていないのではないかと個人的には思うのだが)。クレイの得る救いは(博士を射殺した時点で?)絶えていたのかもしれない。ロージェノムほどは親切でない博士にとてもリアリティがある。おまえは単なる炎上者だ、とだれに責められることもなく、ただ、満足したといって勝手に消え失せるプロメア、バーニッシュ、クレイのアイデンティティ。薄々知っていた正解。
・プロメアの与える鎧とアンチスパイラルも似ているが違うね。
 
あとはちょっと小ネタ
・スタッフスクロールで「ヴィラルじゃなくてビアルコロッサスさんだったのね」と安堵した。
・Cパートの艦内バトルシーンの青天井によくにた仕掛けがツイッターでまわってきた。開墾用、削井用、灼熱冷却用、ヒトは下に収容しているなどすべて説明責任をはたせる責任者クレイはほんま有能で素敵だし、それを荒れ狂って壊す意味のわからなさもよい。最後髪がのびてるのもいい。
・最後の青い地球の絵がやっぱりアメリカ大陸にあるんだななんとかポリス。
・ドリルここで!?っておどろいてたけどドリル普通に大事な現場直行用だった。まあ形はグレン型円錐ドリルですがルチアの趣味ってことかw
・ゲーラとメイスも気になる。ゲーラはいつものだけどメイスが冒頭でガロに逮捕されるとこだけはどうしても新旧見栄切り男対決かとドキドキする。小西さんが主役食わなくてよかったけど小西さんが見栄を切らないで画面にうつってるという事実が(他のアニメでも)ほんとーに不思議。主役の気配を出したりひっこめたりするのうますぎてさすがプロ。ゲーラの鎖骨の雷刃はいちどみてみたい。
・リオ射出砲んとこ泣けるかっこよさ。そして▷の射出砲(名前あるんですってねどっかで見たけど忘れた)
・リオは最初にマッドバーニッシュでてきて王様座りしたりバイク構成して乗ってるとこがすごいかっこよくてすき。グレンで超銀河グレンラガンとかもそうだったけどそういう男らしいびやーっていう股の開き方はえろかっこいいとおもいます。バイザー半壊でガキじゃねえかやりとりしたあと声がハスキーで男らしいのもよい。博士のとこの作画はちょっとやぶれた服から出てる腕ふとくて女の子っぽくはないよ大丈夫だよリオはほんと男だな!そこがいい!!!
・ガイナ立ち(トリガー立ち)はいいものだ。「ねじれてまじわる」とかいいそうになるのは私が悪い。あとてっぺんになにか刺さる仁王立ちもいいものだ。それはグレン民だからさ・・。
・それと違うシーンだと思うが何度かうっひょとかいいながら笑ってしまい映画館で隣の人に怒られそうとおもった。
デウスエックスマキナのまるいのもベイマックスみたいでかわいいとおもうよガロくん。
・イグニスのモデルはグラデーションボーイでしょあの後頭部のみょこんがいい! 声は力也なのもいい。個人的にイケメン賞をさしあげたい。他の隊員もAパートで魅力的だがコンテナに乗って落下速度救出はこわっ。
・バイクでぐるぐる廻る族っぽい煽り(ブンブンブブブンなし)とかパンクっぽいボンデージ的服って今の子にどういうふうに通用するのだろうか。
・装甲車の下にスライディングするリオがかっこいいけど直前に2人死んでないかが気になる。この映画はこんなにもかわいらしい?絵柄なのにヒトがたくさん死ぬ映画だ(冒頭が特に怖い。足を踏んだ女性や髪をつかんだ男性はおそらく死んでいるだろうなとか)・・。レーティングがとてもむずかしいのではないかとおもう。
・やはり「スラップ訴訟裁判」は怖い。炎上との組み合わせが良すぎる。
・そうであっても「裁判」ワードともうひとつ「核融合の炎」について若い人がちゃんと勉強して理解してくれますようにとは思う。アニメのミームが強すぎて誤った真実や神話ができがちだから。
 
 
とにかく、あ~きれいなものをみた。