残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

おれはくわしいんだ

今日はフィギュアのベタベタの話をします。
フィギュアには可塑剤がはいってますぞ。
【お悩み解決】 フィギュアがベタベタした時はどうしたらいい?の巻! | フィギュアメーカー・グッドスマイルカンパニー勤務 『カホタンブログ』
塩ビ系軟質樹脂のフィギュアは密閉してもしなくても「クリーピング(creeping 誤訳:這い寄る混沌)」によりベタベタしてきますぞ。
なお保存してもベタベタしないのはアクリル系など硬質樹脂、ただしアクリルは光劣化で黄ばみはあります。
またポリプロピレンへ印刷したクリアファイルもまあまあ保存性はいいです(劣化するとしたら黄ばみ)。
ラバーマスコットもシリコン(保存性良)が増えているようで、塗装しておらずラバーのみで色分けしてあるものは相当保存性がよくなってきました。

話をもどして、樹脂内部から表面へとクリーピングした可塑剤、こいつはベッタベタで手触りも悪くホコリを集めるので厄介ですぞ。
しかもフィギュアは顔がタンポ印刷なので中からでてきたベタつきを落とそうとして目鼻がおちたらがっかりだ。
そういうとき上リンクでは中性洗剤と液体クレンザーとされている。
実は可塑剤ってのはフタル酸エステル類である 専門的にいうとベンゼン環とエステルのある構造。
中性洗剤は似たような構造は持っているがエステル解除してナトリウムイオンにしてる。ベンゼン環多めのエステルっ子に対してはいまいちノリが悪い。
またクレンザーは上リンクであるとおり必要なツヤやタンポ印刷まで削り落とすおそれがある。クレンザーってのはヤスリと吸着剤をかねているからききそうだが弱点のタンポがある。削らず吸着のみでやろうとしても結局は削れる。吸着だけならタルカムパウダー、タルクパウダーのほうがよいとおもうがいちどベタつくとタルカムでもかなり落としにくいしやっぱりタンポがとれる可能性がのこる。
他に油脂(サラダ油とか)はエステル構造たっぷりだが樹脂が溶け変形するおそれがあり最悪。
ニベア・ベビーオイルなどの鉱物系ワックスも(エステルなく直鎖)タンポがたぶんとける。
 
で、いつでもおうちでできる解決策としておすすめ(自己責任)なのは小麦粉(自己責任!!)。
小麦粉にはベンゼン環ついたアミノ酸とかも多少は入ってる(たしか)のでなんとか吸着してくれる(はず)
やり方1:少量の水で練った小麦粉を練り消しみたいに何回かこすりつける
やり方2:直接コナをふりかけてティッシュで擦り落とす
あっ片栗粉はだめだぞ。あいつは多糖類だ。
唐揚げ粉でもいいかって? 匂いがおいしそうになるからやめなさい、あとパプリカ色素が染みて日焼けしちゃうぞ。
練った粉にしろ、ふりかけた粉にしろ、あとは洗い流すこと。洗い流すときはカビがこないようすみずみまで木製爪楊枝でこすりとろう。
あまった粉もフィギュアに触ったものは食べずに、ゴミ箱に捨てること
 
じゃあの