残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

天皇陛下 「生前退位」の意向示される | NHKニュース

なぽりんです。
 
天皇陛下とか親業とかに共通するのは、報いの少ないのに完璧なカウンセラーであることが求められるということだとおもいます。
今この社会で臨床心理士は公的資格ではありません。国は来年「心理士」をつくろうとしているようですが、心の問題はむずかしく顔の筋肉の1ミリや、言葉の端々でいろいろなニュアンスが意図せず伝わったりします。どんな人間の心にも公平によく浸透する言葉なんて存在しないし、大人でも人間関係や相手の心理の把握にはずっと悩むし、相性が合わなければどんな努力をしても無駄だから準備をしてチャンスを待つしかなかったりもします。モンスターペアレントモンスターカスタマーなどモンスターがつくところに心理の問題ありで、どこにも心理の問題はつきまといます。
心理は学校で習える科目とちがって、公平な測定に一番向かないし一定基準に到達するには練り上げに時間とあらゆる経験とを必要とするものです。100%の好意をお金で買えたらどんなに楽かと思うことは一般人でも恋愛をはじめとして多々あるでしょう。
政治家、小説家、教師、介護看護、妻と夫、親など心理を扱うことを求められる職業はたくさんありますが、そのどれも「お前は大きくなったら必ず○○になるのだから××に振る舞わねばなりません」と純粋に血統、生まれつきのみによって矯正的に選ばされるものではありません。また死ぬまでその職にあらねばならないものでもありません、自分が弱ったら他人に任せたほうが良い。すこしでもできるならやればと無責任な意見もあるでしょうが、心理は「神が細部に宿る」分野の一つ。いい加減にやるくらいならやらないほうがマシな分野でしょう。

「死ぬまでその職に置く」ことはこの長寿化した社会で全くご褒美にはならないでしょう。国民全体(=まわりまわって自分)に多大な恩恵をもたらせてくれた方だけに、ゆっくり休めるような立場になってほしいなとおもいます。
私の親だっていつか介護される側にまわることを覚悟していますから。