残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

ちょっと怒りん坊さんのなぽりんです

最近ゲームの話ばっかりしてますが、ウェブ(というかはてな)にカルマがたまってきてるからというのもあるなと自省しているなぽりんです。そうとうストレスたまってます。今日は苦言を言うよ。気分的にきつい人は是非ブラウザバックを。
zuisho.hatenadiary.jp
長谷川某さんの騒動にほぼ決着がついた今日に出たこの記事。
もうくびが180度上下にふれるくらい頷いた。うんうんそーだそのとおり。
 
最近この手の騒動になぽりんが感じることは「調べもしないでいきなり主語の大きな話を言う」という甘えた行動がヘイト(憎しみ)を集めているということです。ただこの甘え自体も、石ころ帽子((c)藤子不二雄)かぶらせられかねない態度ですけどそれだけでは炎上しない。
その上でさらに「私から遠いもの・経験したことのないものは悪だ」と断じたら、当然ながら、経験者から「それは違う」総攻撃をうけて炎上してしまう。
いや表現すること自体はいいよ。でも表現の自由ってのは「わたしバカだから世の中の全部まではわからないけど言わせてね、わたしからみてこういうことがあったの」という表現者としての謙虚な姿勢とひきかえなの。基本姿勢をかなぐりすてないで。 個人的な愚痴は非公開とか鍵かけていえばいいだけなんだよ。
もうね、この20年、飽きるほどいっぱいケーススタディも標語も出尽くしたじゃないですか。

・自分の家のドアに張り出しても恥ずかしくないことだけをネットでもしゃべれ。
・主語大きすぎ。
・KY(空気嫁
・撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ。批判していいのは批判される覚悟のあるやつだけだ。
・釣りですか? 炎上マーケティング? A○H○? 池沼? 馬鹿なの? 死ぬの?
・伏せろよバカ*1。○○警察がくるぞ
・3年ROM*2って出直せ

炎上補助したブックマーカーにも標語ありますよ。

・うそを嘘と見抜けない人は難しい。
・スルーできないあなたが荒らし。荒らしに餌を与えるな。
・踊り子さん(ウォッチ対象)には手をふれないで。

でも普段からフォロー数の大きい、知名度のある、まともそうな人がいきなりやらかしたらもうね・・そりゃみんなびっくりしてブクマもしてしまうよね。だからブクマーカーの反応は本質的な部分ではない。
 
今のネットスフィアはだれのせいでもなく、善悪二元論、単純化圧力がひろまってる。

理由もなく学校が辛い。中退したい→悪
真面目系クズ→悪
リア充→悪
ネットで友達と会話したらうっかりだれかをののしった形になった→悪
ゆとり教育→悪
ニート・ひきこもり・無職→悪
アセクシャル以外の性欲→悪
子供をもたない→悪
障害児を産んだ→悪
調べのあまい本を出版した→悪
糖尿病・高血圧・脳梗塞→悪
ガン→悪
ネットの無知を無知と指摘した→悪
ポリティカル・コレクトネスを守らないor守りすぎ→悪
萌え漫画表現→悪
アフィリエイト→悪
オリンピック→悪
自分(とハンドル名がカブってる人)についての心当たりのない発言→悪

 
なんですかもう手がつけられませんよ。一つひとつの問題について二元論者を「あなたがた、それはどちらもちがいますよ」なんて丁寧に反論してつぶす間に人生が終わる。善悪二元論を言える人てのはたいてい中立者の意見など読み流すか自分に援用しようとしてて脳汁*3ドバーっと分泌してますからね。本当に気持ちいいんでしょうね、脇目も振りません。
 
いいですか、詳しい人はすごく詳しいからまかせておいていい、あなたに是非参加して一緒に戦ってほしいなんて要請はないですし、万が一あったらおべんちゃらか罠だとおもったほうがよい。
いやわかってて極論ごっこでバカの相手をして暇をつぶしてるネット経験が長い人ならいい。退路を確保しつつ釣り場にでかけてきた釣り師だろう(いいかげんにしてほしいけども職業荒らし埋め立て師もまじっててやめるわけないし)。
でもな、本気で信じ込んで口から猛毒な極論吐くやつ(初心者含む)。おまえはダメだ! ネットに来たら毒が逆流して死ぬぞ!
とりあえず、善悪二元論しかできない場合は、おねがいだからだまっとけ。
だれだって世間全部の問題はわからないよね。だれにでも専門外の分野がある。でも外から見てるといろいろ漏れ聞こえるから半端であってもなにかいいたくなる。でもそこはぐっとだまって一人で勉強してみようよ。自分の気持ちの動きを大事にしすぎるな。豊かな感情表現の前に勉強。どうしてもいいたかったら主語は最小=「私の場合」をつけること。
いざ炎上してしまって「だって学校で教えてくれなかった、だれも教えてくれなかった」って嘆く前に、グーグルとかつかえる便利な板や箱が目の前にあるじゃないか。はてなには人力検索もあるよ、105円だせばたいていのことはおしえてもらえる(そろそろ消えそうだけど)
 
あと炎上したあとの振る舞いについても一応。
とりあえずで反論読み流して口先謝罪したりメンヘラ化するのやめてください。「どうして私がわるいんですか」もダメ。詰問も相手への甘えでありさらなる迷惑行為。わかってないままやっちまった時点でもう手遅れ。だれもそういうことをしてほしいんじゃない。まずその依存性のある「あなたのテリトリーであったはずのネット」から十分に距離をとってください。「叩く人もいるけど支持者もいるから」って同じ穴のムジナならぬ同じように無知な人なだけですよそれ。
次に書き込むまでに3ヶ月くらい間隔をあけてもいい。それかすっごく詳しい人におかねはらっておしえてもらいなさい。本もある。
3ヶ月の間はとりあえず自分の経験したことない議題についての議論にしゃしゃりでてしまったということを重く考えて、反応をみて思慮を深めてください。あなたの相手は30年くらいそれをかんがえつづけてる人だったりするんだから、3ヶ月ではとても追いつけませんが。
謝罪と、しばらくネットにこない予告をして、十分ほとぼりをさましてからネットでの行動をおこしましょうね。キツい言葉になるけど分をわきまえてほしい。ネットの文章にも公私の区別がある(できてきちゃった)。なんか怖いコメントがついたら、公の部分に踏み込んでやらかしたのかなとおもってTPOこみで一度自己のふるまいを反省したほうがいいですよ。
よーく考えても反省できる点が1つもみつからなかったら、もうネットにくるのはやめたほうがよいです。向いてないので。
 
自分ももう20年ダイアリだのブログかいてます*4がいちおうhatenaでは炎上したことが無い*5の末端ブロガーなぽりんでした。
これだけ長文かいてもまあね、読んでほしい人にこそ、全く読まれないでしょうけど、自分は気が済みましたんで!
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2016/10/2 もうすこし偏った考えの人を見かけたので、もうひとつ追記します。
 
表現者にはそれぞれ異なるポリシーとかスタンスというものがあります。それらは表現者の表現経験とプライドというか人格そのものに裏打ちされているものです。もし私のポリシーを表明しようか、攻撃的になるだろうかと迷ってトラブルに陥った表現者を見たら、表現ポリシーは堂々と表明してよい、それが世間への正直な態度だし、そのポリシーの内容もおかしくはない少なくとも自分も対して気にしないのだから、と受容的なヒントを差し上げることはかまわないとおもいます。
 
しかしポリシーを理解しているファンでもなく、ちらちら見かけている程度で、逆にまったく全員、自分と同じスタンスであるべしとの注文をつけたり「心配」する人は、愛読者以下の迷惑な御仁だろうとおもいます。「長谷川さんが炎上した、怖いからみんな気を付けましょう、私も気を付けるしわたしが愛読しているあそこももしかしたら炎上するのではねえねえ注意してる?」はネットでは相当おかしい行動なのですよ。だってあなたは長谷川さんでもないし、「愛読しているあそこ」でもないのですから。
 
私も人さまの表現物を見ていていろいろ言いたくなることはありますが、ポリシーがあってやっていて、しかも楽しめているファンの人数が自分ひとりよりずっと多いならその表現は単に自分に合っていないのだと思うことにしています。

そこで気になることがあっても直接ドアベル=ピンポンをおしにいって創作のお邪魔をしたりはせず、見ていてこうおもったよ、自分ならこうするよという自分の庭(ブログ)で表現します。
最近は以前よりブクマをつけもしますが、それもブクマを最初から許容しているメディア(ウェブ新聞記事など)に対してか、そうとうおかしい、どうしても知らせたいとおもった場合だけです。
ふと気になった程度なら名は伏せて、いつか本人に届くかもしれないし別の人がうけとるだけで本人には届かないこともある。その程度でちょうどでしょう。
職業編集者でピンポンピンポンと部屋をたずねて創作者の創作活動を中断させてまで呼び出して自分の意見を容れろという人がいたとします。これは邪魔というかプロとしては最悪ですよね。それも今ではたまにどころかけっこうコンテンツの世界にはいるみたいですけど。
素人の通りすがりが「悪い編集者」を真似してはいけないとおもいます。
この一連の考え方というのを、あきまんさん(わりと気さくにみえますがものすごい画家さんですよ)の提唱した「アドバイス罪」をみていて学びました。このあいだ書籍化されたそうです。まだご本は読めていませんがツイッターでたくさんの事例を追って見ていて最初謎だったのですがあっ納得だ、あてはまると思うことがふえてきました。

アドバイス罪という考え方 ~あきまんのネットメディア百年戦争~

アドバイス罪という考え方 ~あきまんのネットメディア百年戦争~

 
この表現者として受け入れてほしさと、アイデンティティ=ポリシーのかねあい。
また読者としての違和感を大切にしたい気持ちと、出しゃばって表現者をつぶしたくない気持ちの兼ね合い。
4つの迷いが同一人物内に存在せねばならないのが評論的表現において最も必要で最もむずかしいバランスというものではないかとおもいます。
まあ4つのポリシーもなにもない1つだけを見据えたふるまいをすれば今回の例のように炎上するだけなわけですけど。

最終的には、「あなたは他の人と同じではない」「多数派が正義ではない」ということです。

愛情乞食、承認欲求、繊細チンピラ(繊細ヤクザ)、真面目系クズ、ネットストーカー、アドバイス罪、地獄への道は善意のレンガで敷き詰められているなど、どれもひどい言葉ですけれど、ネットでよく見かける迷惑行為を表す言葉なので、これもぜひ調べて、一人ひとり当てはまらないように気をつけてみてください。
 
3978字

*1:伏せ字にしろということ

*2:見学だけで書かない

*3:アドレなり

*4:最初はジオでしたよ

*5:相手によってはあいてが炎上しかけてましたが