なぜかというと、「感想のお手紙は書いたほうがいいか?」って迷ったという話を見聞きするから。
ではまずさけたほうがよいモチベーション下げファン行動からいきますか。
ツイッターで本音を漏らしてくれる作家さんたちを観察した範囲でもっともモチベが下がるファン行為とされているのは、
・ファンでない人からの悪口メッセージ。正当な理由もないのに悪者扱い。気に入らないなら回避して読まないでくれ・・
・本人に必ずつたわるように放流される陰口(=手の込んだ悪口)。
・モチーフ強制(逆カプ書いてください、死にネタやめてなど)が(代理受け取り人に削除なり緩衝されることなく)直接飛んでくる。
・純粋に好感をもってくれたつもりの感想手紙でも「後ろ蹴り」になっていてへこむ。(「○○は嫌いです、あなたのことではないですよ」の○○に作者側ではあてはまるつもりでいた場合)
・純粋に好感をもってくれたつもりの感想手紙でも作品の本質部分の誤読、ジャンル状況への無理解が読み取れ、ストレスがたまる。(ジャンル状況への無理解とは「なんでこんないい作品が図書館に入っていないのか不思議です!みんなに読ませたいのでぜひ私の通う中学校の図書館にも入れてください!」と成年向け作品の作者にねだるなどの行為です。作者側は「タダ読みせず買ってください」「表現規制と一人では戦えません」といいたいストレスがたまる)
次に少しモチベが下がりぎみなのは
・作品の内容をほとんど身内くらいにしか見てもらえないし感想もまったく来ない。ジャンル自体が寂れていて孤独感やからまわり感がある。
・作品を届ける手段がない、またはとても勉強が必要で面倒な状況。(創作者が未成年で近所にイベントがない)
少しモチベが回復するのは
・見てもらえて反響として内容に理解ある感想のお手紙がくる。
・商業から打診がきて理解のある(無理を言わない)担当がつく。
・マネージャーがついて脅迫状などトラブルがあれば適切な手続きをとってくれる。
・似たようなジャンルをやっている人が存在して共感や連携ができ、悪口や無理解な人の存在をほぼ無効化できる。
最高にモチベがあがるのは
・ファンが増え、金銭報酬があり、作品そのものを尊重されている実感がある。
・追随者も増え派生ジャンルやメディアミックスができる。キャラに希望の声優がつくなど。
・自分本来の創作ペースより少し早めろという圧が感じられるくらい要望や反響がある。
だという感じで、つまり、冒頭の問「感想のお手紙は書いたほうがいいか?」の答えは「手紙を書きたい人の理解度による」なわけです。あーでもお金を嫌いな人はいないし差し入れも代理人あてなら喜ばれるかなー。
しかし理解の有無以前にもっとも制作環境に影響があるのは現実、です。
・二次創作だと、原作で推しが死んじゃうとか勝手に知らないキャラと結婚しちゃう。
・二次創作していたら原作者や「公式(版権管理者)」に二次創作を禁止(迷惑行為指定)されてしまう。警告を無視してつづけると著作権侵害で警察に通報される。
・オリジナル創作でも、災害パニック含まれる創作やってたらそれに似た災害が現実で起きちゃって漫画の売れ行きを気にするどころじゃなくなってしまう。
・本人や家族や血縁などに金銭や健康のトラブルが発生して身動きとれなくなる。
・犯罪に巻き込まれて警察がきた。(ファンやアンチの暴走などもありますが警察沙汰の一部にすぎない)
・表現規制にひっかかって集約的コンテンツ売買サイトによって不掲載とされる。
フィクション創作というのは、読者と作者が現実からの遊離されている状態が原則のコミュニケーション遊びなので、現実がフィクションに参加する人のどちらかをおっかけてしまうとフィクションはかってに自壊してしまいます。
もっと遊びたい人は困りますね。
でも、現実にこまる人がいるというのと遊びにすぎないコミュニケーションとは厳然と強弱関係が存在しています。
古来、創作者が現実においかけられて勝てた試しはない(ゴッホにせよ、アマデウス・モーツァルトにせよ)ので、ぜひうまく回避なり予防していただきたいと思います。