残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

同人誌印刷所2021

昔印刷所同士でつくった比較サイトがあったのですが*1、今ピクシブファクトリーの比較がとても見やすいです。
同人誌印刷所を比較!オトクな早割、短納期や少部数もOK - pixivFACTORY
でもここに出てこない印刷所もありますので個人的な経験談をかきとめておきます。少部数でp数多い小説本つくりたい人からみた各印刷所の特徴について。
・1部から印刷できるところがいくつかある。ただし割安とはどうしてもならない上に、2週間~4週間かかる。そのデメリットがあっても、誤字や刷り上がりのチェックのための試し刷りとして1部印刷は非常に助かる。レッドトレインワンブックスさん、スターブックスさん、しめけんプリントさんなど。(ゲラでチェックできればそれがベストではあるが、落丁などのチェックは試し刷りしてもらわないとできない)チェック後に同じ印刷所に同じ原稿で本来の必要部数を発注すればいい状態をキープしたままハイクオリティな本ができるのだがいつも締め切りがギリギリで実際に試し刷り発注をやったことはないです・・。あと、本当に身内だけに配る本をつくるときに身内の人数だけ1部単位で発注できるのも便利です。たとえば8人で4ページずつかいて32ページの本を8冊だけ印刷発注してできたものを印刷費頭割りで徴収しながらくばって解散という遊びをしたことがあります。
サンライズオンデマンドさんは、とにかく原稿の事前チェックと指導が手厚い。試し刷りなど要らないくらいしっかり原稿チェックしてみて電話連絡をくれる(電話だからけっこう心臓に悪いけど本当に個別指導の家庭教師みたいによく効く)。部数も10部から印刷できるので本当に初心者向け。ここはほんとうに仕上がりにトラブルもなく、試し刷りの必要を感じなかった。背幅をよく調べ表紙を調整する習慣や面付けトラブルにそなえてノンブルを必ずつける習慣もここでできた(wordを使わず作成する同人誌の場合とても面倒なんですよねノンブルつけるの。スクリプト使うけど)。あとピクシブファクトリーで少部数100pほどで選択していった場合に最も早く選択肢がでてくるのもサンライズオンデマンド。安い早いうまい傾向がある。小説向けプランで文庫や新書があるのもよい。
・少部数でも安いかどうかでいうとおたクラブさんが今は安い。表紙に高精細オンデマ印刷がつかえるときいてそれでつくってもらったが、インクジェット写真用紙のように吸水性のよい紙の手触りだった(この紙は昔はA4が1枚160円とかしたはずなのでびっくりだ)し本当に綺麗にでていて凹凸もなくppで黒もきれいに発色してよかった。ただ、たぶん濡れた手や手汗、埃にかなり弱そうなのでアニメイトのカバーかトレペカバーつくってかけたほうがいい。
次に少部数が安いのがレッドトレインワンブックス。こちらも綺麗だがオンデマ表紙で凹凸は多少あるし、表紙にくろベタが多いと光沢PPは浮きやすいため推奨されていない。でもカバーや帯が安くて、カバー・帯つきの本を手にすると「すごい!本つくったぞ!私作家じゃん!」という実感がわきます。商業の漫画単行本みたいに煽り文句いれた帯もできます。「エロい(※エロいとはいっていない)」とか「重版出来!」とか「2021年最も萌えた本※当サークル調べ」とか「一体こいつは何トリアなんだ!」とかいろいろやってあそべます。カバー巻は繁忙期の最速締め切りだとダメですがオンリーで印刷所に余裕があるときには巻いて納入してくれたような(うろおぼえ)。最近人気で締め切りが早い(=早めに予約し早めに原稿入稿しないとイベに間に合わない)状態です。
・普通の同人誌印刷所は30部以上とか50部以上でないとうけつけないところが多いです。100部にするとぐんと単価が安くなるプランとかあります。ピクシブファクトリーで訊いてくれ
  
・いままで20回印刷所に発注して、印刷所さんが間違いを認めて刷り直してくれる程度の印刷ミス(落丁など)には2回遭遇しました。あと自分が悪くて在庫全部を破棄し刷り直したミスも1回やりました(キャラ名勘違い)。
経験上、印刷所に理由がある場合、1週間以内にちゃんと気づいて連絡すれば刷り直ししてくれました。
イベント納品だと内容も見ずに頒布しちゃうことがあるのはしょうがないけど、一度自宅に発送してイベント手搬入・発送・委託納品でミスが発見できないと大後悔します。昨今はイベントがオンライン化しがちですし、やっぱりできるかぎり日程に余裕と愛情をもってつくってあげたいですね・・・。イベントのそわそわうきうきした気分が印刷トラブルで丸つぶれになるのもったいない。

*1:するる。今はない