残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

令和の図書館について考える

お金がないなら図書館に行けばいい。新刊も読めると言ってるのを見たが、今の図書館は新刊を読めるのが1年後だったりする - Togetter

図書館・ブックオフにいくと人気のある本、本当にいい本は秒で目に見えなくなる(だれか目ざとい人にもっていかれる)。
読みたい本を無料や安価で手に入れる権利をくばっている場所では、狙った本を手に入れる行為は、ほぼ、競争である。
何度も読み返したいするめ本はあまり棚にのぼらない。たぶん、ちょうどいきわたっているのだ。そんな本は一家に一冊ずっとそこにあるのだろう。
 
「ならあそこにはなにがおいてあるか」というと、まぁ人によっては買うかもねという微妙な本、見栄えがよい本、一過性ブームの本かな。
あと長期連載の最初のほうとか。文庫化・マルチメディア化で話題の本。順位競争させることで有名な週刊少年漫画雑誌の本も多いな。
小説の棚には読まなくなった人の本棚からきたおとなっぽい、というか昭和っぽい本もたくさん。
  
新刊書店には役に立ちそうな本、令和の本がおいてある。
新刊にせよ貸出にせよ、さほど手に取られない本はあっさりと処分される。
どちらにせよ、ナビやポップがないので、売れたい一心でラノベのタイトルは長くなるばかりである。
 
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図書館というのは知識が武器であるから手に入らない庶民のためにもそれを見せることが使命であった。
今でも実学の本は役に立つ。NHKの料理本とか、パソコンで絵を描くソフトの説明本とか、そうそう、スマホの使用説明ムックもたいてい出る。
外国では義務教育で使う教科書は次のおなじ学年の子に受け渡すそうで、それの大人版というところがあると思う。
 
ただいい本だからといって全員分揃えるえこひいきはできない。
順番待ちでようやく読める古い本は最新の知を与えるという使命をはたせず、
紙ゆえにあたらしくて万民が知るべき本は人数分はそろえられない。
なら発行されてすぐにかならず読めるのはなにか。
インターネットや電子書籍青空文庫も含む)がその使命をはたそうとしている。
大学全入時代なんだから科学論文なども図書館で読めるべきだけど知は高価であり学会に寡占されている。
 
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図書館を大人の知のために維持するのなら欧米のように電子書籍や論文(すくなくともスマホより正確な本)を貸し出せるべきだと思う。
司書は紙本の修復のプロとして考古的な本の取り扱いをするばかりでなく知のナビゲーターのほうを重視するべきな気がする。
スマホをもてない子供になら図書館は知をまだわけあたえることができる。今後も図書館はたくさん絵本や児童書、図鑑などを置くのだろう。
児童館と一緒になるのは自然な流れのような気がする。