残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

まずは篤(あつ)くお礼を。
このあいだ部屋をかたづけていたらいろんなきれいな便せんに書いた手紙がでてきました。小学校のころも、中学生のころも、いろんな人と文通していたらしいんですね私(ラインも携帯メールもなかった時代ですし、電話も当然有料で高価でしたので。最初におぼえた封書切手は60円でした。)。
文通なので私の出したものは一切手元に残っていないのですが、長くあれこれかいていたことはなんとなく覚えております。それは今思えば、下の子に母をとられた長女の「わたしをわかって!」という一種の甘えをふくんだゆえの情熱だったのかもしれません。
それが発展して今、同人誌になってるんだなと。
20万字も書き溜めたくっそ長いおてがみ(「私にみえるエミヤオルタをわかって!」)を、あてもなくちまちまと瓶につめてネットの海に流す。最初は3000字、次は5000字。書き溜めているうちに10万字。それを自分の手元に残しておきたくて本にする。ちょっと未消化だったところに書き足して辻褄合わせして、きれいなおべべもきせましょうね。
するとそれをお金を出して買ってまで読んでくださる方がいらっしゃる。
そして私はだんだんわがままになり、感想という名前のお返事を下さるという予告をいただいてそわそわと待っていると、1万字にもなって、もどってくるんです。
文通にしろ、作文にしろ、読んでくださる方がいる、読み取ってくださった証拠が残る。もちろん買ってくださったからには1冊のこらず焚き付けにするためなどではなく読んでくださっているのだとおもいますが、さらに言葉にして返してくださる。奇跡的です。焚き付けじゃないどころか、好意的に読んでくださっていた。私にとってこんなうれしいことはないです。
本当にありがとうございます。うしろさんがいらっしゃるだけで私はまだ書けるんです。ある意味職業編集者さんのやるようなことを善意のボランティアで・・!
甘えて申し訳ないやら、それでもやっぱりうれしいやら。
 
で、作品はすでに出版してしまったので今から書くことはすべて言い訳というか断末魔のようなものですが。

・1章
「さて、ひとつ気づいたのですが、タイトルの「エミヤオルタは殺さない」とは、Lady Aのことでしょうか?
殺生院キアラの話に登場する女性がLady Aだったとすれば、エミヤオルタが彼女を殺さなかったために、「悪政でも善政でもなくただほんのちょっとだけマシになってあたりまえに終わった政権」が生まれたということになります。

エミヤオルタが縷々述べてきたように、彼の仕事はターゲットにも自分にも苦痛を与えるものでした。
でも、その行いがめぐりめぐって、ありふれた人々の営みがほんのちょっとだけ長続きしたのなら……。
守護者として仕事をまっとうし続けるエミヤオルタの行いが、本人の気づいていないところで実を結んでいるのかもしれない。」
これその通りなので、読んでいただけてほんとうによかったなと!おもいました。
・エミヤオルタの思考モレと一緒にながれる短調のピアノの歌のタイトル、しっかり調べるべきでした。ごめんなさい。
FGOサントラ集1巻の2枚目の16曲目の「終焉」です。これは収録順からみてもバビロニア初出だったんでしょうけど、エミヤオルタの回想にめちゃくちゃひっきりなしについて回る(というイメージが私にはある)曲で。
もはや私の中では「エミヤオルタの幕間」といえばこの曲。
【実況】今更ながらFate/Grand Orderを初プレイする! 幕間 エミヤオルタ - ニコニコ動画 こちらの9:45~のやつですね・・(他のサントラ収録曲も使われてはいる)
しっかり調べて著者解説コーナーに書いておくべきでしたし一度はこの名前を調べておぼえていたのですが結局書き忘れて悔しいです。
そしてしっかりタイトルを書いたnobodyのほうは調べて聞いてくださって本当にありがたいです。
これは私たちの世代の分類法でいうと「黒人霊歌」です(本当に高校音楽の教科書のアメイジンググレイスにこうやって載っていたのです。今は差別的だからその呼び方では呼ばない)。
最初ボブミヤなどといわれてたエミヤの外見もあって作曲家があえてそのあたりの近代から選んで当ててるかなと。
(あとひたすらのんびりしてるようで転調がドラマチック。ファントムならもう少しテンポを現代風に早くしそうだし、そのうえでここの転調聞いたら「ふん、忙しいな」っていいそう。ひとくさり文句いった上でなんとなく気に入ってくれそう。かわいい。)。
もっと精悍な、それこそ「エミヤ~無限の剣製~」あたりも本来の霊基なら似合うんでしょうけど、
その本性をぜひまげてくれ!とにかく「終焉」ばっかりをリピートじゃ困るんだ!と
サリエリ先生なら指導がてらおっしゃったのではということでこうなりました。
(不勉強でもっといい曲をしらなくてごめんなさい。今なら水着なぎ子さんが実装されているので
ヒップホップあたりもってこられたかも・・そしてはじまるラップバトル・・サンセットジャム全員ラッパー・・)

1章
ここに限らずGilrOなどまるまるウェブ掲載時のをほぼ元のままつかっているのにうしろさんの読み方が新鮮なのがすごい。
今さっき初めて読んだかのように新鮮な感想がいただけたのにはとてもびっくりしました。うれしい。

「さて、ひとつ気づいたのですが、タイトルの「エミヤオルタは殺さない」とは、Lady Aのことでしょうか?
殺生院キアラの話に登場する女性がLady Aだったとすれば、エミヤオルタが彼女を殺さなかったために、「悪政でも善政でもなくただほんのちょっとだけマシになってあたりまえに終わった政権」が生まれたということになります。
エミヤオルタが縷々述べてきたように、彼の仕事はターゲットにも自分にも苦痛を与えるものでした。
でも、その行いがめぐりめぐって、ありふれた人々の営みがほんのちょっとだけ長続きしたのなら……。
守護者として仕事をまっとうし続けるエミヤオルタの行いが、本人の気づいていないところで実を結んでいるのかもしれない。」

これその通りなので、読んでいただけてほんとうによかったなと!おもいました。
エミヤオルタを解きほぐすにあたって、まずは殺生院キアラや間桐桜との因縁を描きたかったんです。
そして一人称の叙述トリックからのテレパシーでダダ洩れ男になっていただいたのでした。いわゆる「サトラレ」状態です(古い)。
・LadyAみたいな掃除だけでなく人助けするケースは、黒弓の「地層」の中をよくみればたくさんあるんじゃないかなとおもいます。本人はあっという間に忘れていそうですが。
・わりと色濃くコロナが出始めたころの世界各地の世相が出てしまいました。(国籍不明ではありますが)
コロナ禍のさなかの政権交代や混乱、いろんな国でありましたね。でもきっと裏で黒弓のような人が頑張ったのでどの国もそんなに悪くなりすぎずに普通に終わってる、といいな。
 
2章
クオリア論みたいなのがすごい。わたしは池山さんについてけてますか・・
・でもうちの狂王黒弓はこうだぜ!勝手だがこうさせてもらう!みたいな解釈をみっちりつめこんでる部分でもあるのでそれを肯定してもらえるのほんとうにうれしくてやる気につながるんです・・命がたすかる・・
・触覚=皮膚感覚に拷問されそれを皮膚感覚で癒してもらうというテーマもおっしゃるとおり!だとおもいます。すごい!

3章
・キアラ、桜ときて大河が裏テーマ。黒弓(III)とも(IV)とも、直接はほとんど絡ませられませんでした。
ただ黒弓(III?)のほうはかなり大河のことを気にしている、はず(エミヤオルタののってるFGOマテリアルV参照)。
大河の息子さん(運よく男児を授かった)も切嗣顔が好きな(面食いでない)ママに育てられたなら、子供の内ならそう自己肯定感低くはならなかったとおもうのですが。世相がおかしくなりかけてるので黒弓(III)が見切りをつけて(IV)が思い切ってほろぼさなければ成人してから(郊外脱出できなければ)飼われる男性になってしまって不幸になったのかもとおもいます。
・そういえば、実は表紙はこの章の一騎打ち(学園都市で召喚された狂王とカルデアで召喚された黒弓の最終決戦)の直後を描いているので、エミヤオルタの左目など血まみれにした部位はアレです。
絵としては(グロすぎないように)「在る」ものとして描いてありますが実際は文章のとおりにつぶれて「無」くなっています。狂王側はもうわりと胴体が、がっぽりいかれてる感じです。そして細かい☆が飛んでいるのは・・・、天に還りかけてる、つもり・・サントラ集1巻1枚目8曲目の「絆」が流れてるような感じの絵にしたかった・・(頑張ってみたものの、そうはならなかった)。
もっとかわいくしたかったぁ・・小説も絵もうまくなりてぇ~。人生が足りない~。いつもおもいだす言葉「それを証明するにはこの余白は狭すぎる」
・エミヤオルタの背景の聖堂と箴言からの処女性についてもおっしゃるとおりです。エミヤオルタ=処女母の聖母マリアを意識していました。結局、自分を傷めつけてもそれをあたりまえのものとして飲み込んで人を救うという行為に、母性をこえた聖母性のような包容力を感じている(前回の城と執事でもやった自分の永遠のテーマ)。まあ今回のお話で最後に生み出すのは結局もとの木阿弥の聖杯なのですが。
・キアラの宗教を全否定してきたエミヤが、結局自然発生的に宗教めいた崇敬の対象になっているのは、本人が知ったらケッだの見る目がないだの散々わるくちをいいそうです。なので物陰からそっとつぶやくタイプの事を荒立てない百合ですね。
そういうナチュラルな卑下的自己認識があって、自他のエミヤ像が乖離してしまっているのがエミヤ族だと思う。
百合からヘテロに堕ちる女生徒を書くの楽しかったです・・!きゃっきゃっ( *´艸`)

4章
・あっえっすみません巻頭句はなんのなぞかけでもなく、単なるギャグというか大喜利です・・これ考えたとき脳みそが搾りかす状態だったんで許してください・・
・まだ一回座にもどってない狂王の黒弓へ乗り気でない表現の解釈で悩ませてしまったのかも。
以下は自分の読み足りないだろう原典独自解釈です。
ある意味、カルデア狂王も北米イプルリバスウナムでメイヴに蹂躙されてるわけです。北米のどこかの地の文?で、痛みがある宝具をつかう苦痛、それでも王だから、指名されたから、立っている、とあったうろおぼえ記憶があります。(しっかり読み返してなくてごめんなさい)
メイヴは地母神的にぽろぽろケルト兵を産むのですが、それも一人ではなし得ず、狂王がいてこそ強い兵士を生産できる(ただし狂王が必要とはいったものの、「性交が必要」とまではいっていない。R15ゲームの限界なのか、ほんとにやってないのかわからない)。あとメイヴの持ってる鞭って持ち手部分がものすごく男性用前立腺開発具(商標名アネロス/エネマグラ)の先っちょとかに似ててエッチ(ツイッターなどでおおっぴらに指摘しちゃうと、中国みたいな表現狩りにあっちゃうといけないので言いませんが、アプフェルシーセン章ではランサーにいわせてます。
メイヴ!狂王にいったいなにしたんだメイヴ!(山犬パニーニはそれをわりと温厚な形で表現していますし、実際のところメイヴ本人がやっていてもおかしくないとおもってます)
 
で、その後に召喚されたカルデアでもわりと記憶があったりなくなっていてもイプルリバスウナムの記録が閲覧できたりするのなら、性犯罪者と性被害者17歳が同じ屋根の下で暮らしているようなもの(他にもサリエリアマデウスだの、カルナアルジュナだのニコテスエジソンだの生前がそういう組み合わせになっているコンビはいっぱいいますが、明らかに英霊になってからもここまでイジられてるのはわりと少ないのでは。信長オキタコンビくらいか?)
というわけでカルデア狂王は初期状態ではバトルマニアのふるまいしか敢えてしない(自分からエロに応じることは絶対にない。OKしたら最後、黒弓の思念漏れ経由でまわりの悪属性鯖にバレて、余計な夜這いラッシュだの人質騒動だの山犬パニーニおかわりだのにあいそうってのもあって、かな~り用心深い)
園都市狂王は天敵がソバにいる状態ではないし、王としてわりとのびのび尊重されてるので、令呪命令の抜け穴を突きつつうまそうな体の黒弓に誘われたならわりと平気で食っちゃう。
そのへんの違いをどこかでしっかり表現すべきだったのですができてないから違和感として出てるのかとおもいます。
たぶん本人も気付かないその遠慮や怯え?を見て取れるとしたら、ぐだお、か、ダヴィンチなのですが、急に出てくるのもおかしいかなと。あとぐだおは自分のことに必死そう。マシュとの話を進めろや。
黒弓はなお必死。あっちでうまくいったものがこっちで急にうまくいかなくなってる。自責ぐせで自分のどこかが気に食わないせいなんだろう、だがそれにしては普段は結構好意的だし・・と悩んで(悩んでるようにみえないが)悩んで、自爆、といったところ。

5章
クー一族のもってる仕切り直しEXってスキル、本当に便利でいいですよね!
正直アプフェルシーセンの効能の説明がSNのゲイボルクとかゼロのゲイボウゲイジャルあたりの「因果逆転の槍」説明と一部かぶって見えたんや、というのが執筆のきっかけ。
真っ赤なリンゴちゃん相手の恋のさや当てするときは新規鯖の技名を借りちゃうクーフーリンがみたかったんや ぷっすり恋の矢りがささっちゃうリンゴちゃん赤弓くっそかわいいんや ここだけどなたかにかわいく漫画化してほしい これも説明不足ですね・・修行・・
そしてスープの引用句がばっちりはまってかわいいです・・女体化赤弓が黒弓にやんわり味を教えてるようなセリフの小説があるのですね・・感謝に堪えません。あとシェイクスピアはほかにも使おうとおもっていたのでカブった(あいつ本当にいいセリフいっぱいかいてるな!)ノックスの十戒はなるほどあったほうが読みやすそうだなとおもったのですが、スープの魅力にまけました。
「見当違いな方法で望みの一部だけを叶えられるくらいなら死んですべての望みを失ったほうがマシだろう」
は聖杯はそういうことするっていうのがしみついてるエミヤ族ですが、それとはまた少し違いますね
やっぱりクー一族は体だけゲットしてケルト男なりに満足しそうだが、それじゃ本当に堕とせたといえないからパニックになるとすぐ日常の小さな幸せを拾い集めることさえ投げ捨てて英霊リセット技「座に戻る」でバックレるエミヤ癖があることを覚えておけということですね・・黒弓も前の章でいっていますが。
「付き合い」と「セフレ」を現代人英霊たるエミヤたちは区別する、自分から利害を提示してエッチを申し出たとしてもそれが一切つきあい感なく本当に単なる利害関係セフレになり下がりそう(あるいはメイヴたちを巻き込んだ迷惑行為そのものになりそう)なら申し出た自己嫌悪が募って「死に戻り」技をつかったりするからな、っていう取説的な先取り説教です。
赤弓は利害だけで動くようにみせかけておいて純粋なる私怨で自分の前世殺しにかかるクッソめんどくさい男だからね・・この赤弓は、赤弓と黒弓のもつ自爆性癖とその迷惑さについてわりと記憶統合人格的に認識してるタイプなんでしょうね。
黒弓も(学園都市のキャスタークロノスの令呪がないこともあって)パニクったときの座戻りに抵抗感がさほどない(1章で自決しようとしたくらいだ)し、セフレじゃないと扱われたとしても忘れっぽいしで、うまく追い詰めて落とさないと平気で「死に戻り」をやりそう。ノウム・カルデアの人員が豊富なので空想樹切除には俺はむしろ要らんだろうくらいにおもってるし。
ここらへん、他人なら「ケルト男が求めるといえばセフレにきまってるだろう、ご禁制だ、ぜったいに応じるな」くらいいっとけばいい認識だけどそれが自分やオルタのことになると推すかとどめるかどっちの態度をとっていいかわからないうえに自尊心?と親心?と恋心?がこんがらがって奥歯にものがはさまった上にカラ回ってる赤弓。槍同様、読者さんも赤弓が何言ってんのかさっぱりわからなくてもいいかとおもいます。(いやあきらめるなよそれは)(でも槍弓メイン本でもないので)(でも狂王にだけはさっきの部分とあわせて解釈できて嫁取りの覚悟が少しずつできてたり、「そんなのとっくにわかってんだよ顔」してたらうれしい)
 
・最後と外伝の解釈はもうありがとうございます!としか。
本当はイヤプラグなんてなくても、思考漏れも接触時か同位体にしか通じなくなってる(再召喚時に対策ずみ)のかもしれません。ただし赤弓エミヤは同位体なので普段通じなくても根底が通じやすくはあるので「痛い!」とかは距離にかかわらずどうしても聞こえて落ち込む運命だったのではないかとおもいます。それで狂王の気がかわってるのかもしれませんがここちゃんとかけてない・・

 

・発言メーカー
かわいいな!?全部いいキャッチフレーズいただいてしまって天才的すぎて次の版からの煽りオビに採用したい・・そんな版は永久にきませんが・・
まんなか上は美少女術士黒弓さん、でしょうか(つぶれてよめなくてくやしい)
swbとknnできこえたのどこですか是非おしえてほしい
特殊性癖がばっちり合致してて本当にたのもしいです!