残しておきたい雑談がある

リニューアルしたなぽりんブログ。(日常報告よりちょっとまとまったネタ)

ひとりごと:なぜ人は有料同人制作物をつくるのか(紙でも電子データでも動画でも)

上が外部からでもみえやすいもの。下はやってみないとわからないもの。

(1)販売をすることで製作費(含:ライセンス代)を回収したいしなんなら食っていきたい(含:時給)。
(2)イベント代金や委託手数料や印刷代を払うことで周辺業界のコロナで辛い経済を回していきたい。
(3)有料にしたいようなクオリティを狙うことで表現テクニックの成長を得たい
(4)ジャンルが盛り上がってるうちにやってしまいたい。自己承認欲求がある。おなじデータをネットに転がしてあってもわざわざ紙とか製品版でほしがる人がいるので応えたい
 (4-1)これは短編ならツイでいいのだが、特にエロや長編の場合無料でそこらへんに出しっぱなしにしてはいけない場合がある。炎上の種やキャンセルカルチャーの攻撃にさらされる確率があがるだけ、サーバー代の無駄。しかし読者側にすると、作品を購入することで所有物にしたなら自分の手元にあって内緒でいつでも楽しめるので作者に「有料でいいからいつまでもつかわせて」と圧をかけてくれる。うれしい悲鳴に応える形でつくる。
(5)イベントあわせにしないと印刷所や仲介書店の入稿や納品という締め切りが発生しないので完結意欲がわかない。いつまででもバージョンアップだのリヴァイスだのクオリティアップといってちまちまどうでもいいところに手を入れつづけてぐだっておわる。勢いがあるうちにやらないと始まりもしない。
 (5-1)締め切りが存在することで、フォトショップやクリスタやATOKやMMDなどの有料ソフトを1か月だけサブスクリプションするという覚悟のキマった行動をしたりするのでクオリティばかりかスピードもアップしてテクニックが相対的に向上する。ただし、締め切り前に状況を万全にしておかないと入稿前夜にHDDトラブルでデータがとんだ、マウスが動かない(ペンタブで動かした)、自分が入院したなどの愉快なトラブルに会って経験値があがったりもするので、まあいってみればシュラバというのは学生でいう試験期間ですね、こういったハードルをわざわざつくらないと(とくに学校教育をうけた)人間は勉強しないことが多いのだ。
(6)完結したやつはネットに転がしておけないなにかを含んでおり、みごとなまでの性癖自己紹介名刺となっている。名刺だが性癖なのであまりジャンルのわからない人には刺さらないので有料で買ってくれて少なくとも最後まで読んでくれる人に読んでもらいたい。あわよくば感想もらって性癖を嘗めあいたい。いいよねー!っていいあいたい。だから逆にいえばイベント会場で出会って性癖がたぶん会うとおもえる人には無料で手渡してわたしこういう人間です家で読んでくださいねって言えるために「つくっておく」
(7)もはや習慣となってしまっているから。完結した長編はシンデレラが舞踏会にいくときのドレスであってもうシュラバるのが習慣になっているからつくる。新刊にするネタも予定もなくてもまず半年先のコミケに申し込んでそこから適当につくりはじめる。なお靴に該当するのはお品書きとか差し入れとかその辺でありそのへんも抜かりない。
  
番外)友達をつくりたい:性癖名刺を交換しあえて尊敬しあう師匠と弟子には成れても(そしてお互いがお互いの師匠という高め合う関係だの戦友だのになれることさえあっても)、学生時代にトイレにつれだっていくような友達になれるとはかぎらないです。若者よ、あまり創作者に過大な夢をみないほうがいいぞ…。でも創作はいいぞ…。下手同士で励まし合うのもたのしいぞ…。コロナワクチンもうち終わって人生が忙しくない時期にやってみてね。