NHKで報じられていたのですが、「確信犯」の用法については、だいぶ前から誤認識している人が増えています。
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(公開時の記事は削除済みで、これはキャッシュですが、これもうすぐ消えてしまうとおもいます。)
このなかで「確信犯」という言葉について聞いたところ、本来の意味である「政治的・宗教的な信念に基づいて、正しいと信じてなされる行為や犯罪」を選んだ人は17%ちょうどにとどまりました。
一方で、本来の意味とは違う「悪いことだとわかっていながらなされる犯罪や行為」を選んだ人は69.4%に上りました。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160921/5476941.html、09月21日 17時43分のNHK首都圏NEWS WEBより引用
自分もよく誤用します。たとえば、見知らぬ人の放置自転車に高校生がいたずらしてまともに乗れないように加工してまわっても、放置した人が悪いのだし、未成年だし、捕まることはないとおもっている。という場合に「あの子確信犯でやってるのよ」といいやすいの、本当の確信犯に失礼ですよね。また「ひ○ゆきは確信犯」でかなり説明がめんどうな彼の人格や雰囲気が知らない人にも一瞬にして8割位が伝わると思うのでので、「誤用確信犯」の有用性に抵抗できない感があります。(いやひろ○きくらいになると思想があるのかもしれませんが。)さしづめわたしは「確信犯」という用語の誤用における確信犯(誤)というわけ。(例示につかわせてもらたひろ○きさん、すみません)
本当ならどう表現するべきかとおもったのでハイクできいてみました。id:dai6tenmaowさん、id:modoriさん、id:say-01さん、レスありがとうございました。
結果をじぶんなりに整理してみると、
「迷惑がかかる行為をすること」への表現バリエーションには、2つの軸があり、「信念の善悪」と「行為が違法レベルか、マナー違反レベルのギリギリ合法か」。これで分類していくと
「信念が悪、行為が違法レベル」=盗人猛々しい(≒居直り強盗?)、(個別の)犯罪者(性犯罪者・薬物犯罪者・窃盗犯など)
「信念が悪、行為がマナー違反レベル」=誤用の確信犯、悪知恵、わかってやっとる、いつかほんものの犯罪者になるぞ!(おどしw)
「信念が善、行為が違法レベル」=正用の確信犯
「信念が善、行為がマナー違反レベル」=Political disobedience(欧米の概念)、改革者?
「信念はうかがい知れないが、行為がマナー違反レベル」=ずうずうしい、迷惑行為
となり、誤用と正用は対極の位置にあるものの、誤用「確信犯」の代替にぴったりな用語は「あいつは(罰されないと)わかってやっとる」くらいしかないかなと。それも話者の判定にかかる部分が大きいので、なんだかしっくりこないのですが。それをいったら、善悪も外部からうかがい知れない不確定な心理観測結果でしかないし、行為の違法性も法律家でもいちいち迷いがあるでしょうね。デモ行進とかストライキとか。
以上、現在の誤確信犯の広すぎる応用範囲がすべてはカバーできてないのですっきりしないながら自分のなかで一応決着つけたなぽりんでした。
あ、自分で造語しちゃえばいいのかな、珍走団みたいに。たとえば不信心者・・もへんだから遵法レスとか慎みレスとか?無法者?w 似て非なるものと認識されるなら「信念犯」はどうでしょうか。とおもってぐぐったら、むしろ正しいほうの確信犯が「信念犯」に名前をかえたほうがわかりやすいという意見も数多くありました。